残酷な夜

残酷な夜 (扶桑社ミステリー)

残酷な夜 (扶桑社ミステリー)

結末が自分の大好きなパターンだったのでしばらく余韻にひたりました。ジム・トンプスンは話がおもしろい。物語がどこに向かっているのかよくわからなくても、とにかく読み進めさせてしまううまさがある。いやあ、なんかあるんだろうな、と思っていた登場人物がやっぱりなんかあったりするのは期待を裏切らないというか、期待以上の展開を用意してくれていて驚いた。ノワール、サスペンス、フリークス、ホラー(超常現象的なものではない)が融合したような傑作です。