異悦録

水木しげる大先生のおもしろ怪奇短編集。どの短編も怖さだけでなく、社会風刺、皮肉、人間の愚かさ、さまざまな要素が巧み(無意識にやっているかのように嫌味がない)に織り交ざっていて普遍的な作品に昇華している。登場人物がみんなとぼけたキャラクターのせいか、余計にテーマが伝わるというのも水木作品ならでは、だ。おすすめです。