海のある町

ゆっくり写真でも撮ろうかと公園に立ち寄った。いつも犬を連れた人がいるので、素通りしている公園だ。がらがらだしベンチもある。ペンキ塗りたての遊具もある。ちょっとおしゃれな写真が撮れるかな、と思ったのだが、やはり普段から犬が多い公園。匂いが気になるのか全然落ち着かない。結局ほとんど写真を撮れずに公園をあとにした。

船橋市にはかつて海だったと思われる場所が点在する。高速道路の下のトンネルに古い漁船がきれいに飾られて（展示）いたり、新興住宅の中に、あきらかに古い住宅が横並びに（かつての海岸線ぞい）なっていたり。歴史のある場所を見て、あれこれ想像するのはおもしろい。

ＪＲ船橋駅のやや南東を流れる海老川は、かつては冬になると海からかなり上流まで凍ったそうだ。タクシーの運転手の方から子供のころにダンボールをそりにしてあそんでいたと聞いた。川の水と海水が接触する河口付近は海の水のほうが温かいために、すごい湯気がでていたとも聞いた。早朝なんかはきっと荘厳な風景だったに違いない。