荒野へ

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ (集英社文庫)

アラスカの荒野へ旅し、命を失った青年の足跡をたどるノンフィクション。作中でも本書が雑誌連載で発表されたときに浴びた批判のことは書かれているが、それはそれで的を得ていると思うが、批判を差し引いても、青年の荒野への衝動を推測していく作業を読むのはおもしろい。また主人公を取り巻く関連人物たちから見えるアメリカ社会も興味深い。★★★★