「本」パニックの手

パニックの手―ジョナサン・キャロル短編集〈1〉 (海外文学セレクション)

パニックの手―ジョナサン・キャロル短編集〈1〉 (海外文学セレクション)

文庫版が出ていたので買いました。大好きな作家なうえに、帯にもまた大好きな津原秦水の推薦文がついていたため迷わず購入。短編集ですが期待通りのおもしろさでした。ホラーともファンタジーともいえる展開なのですが、どれもこれも日常から非日常へ入り込んで行く瞬間みたいなものが描かれ、その瞬間ゾクゾクします。神がテーマとして頻出しますが、これもまたあまり読んだことのない扱われ方なので非常におもしろいです。「死者の書」ファンは絶対に買いです。