いちご白書

1970年公開作品。生まれる前です。リアルタイムではないけど、昔の日本人の歌でタイトルだけは知っていた作品。1968年のコロンビア大学の学園闘争の渦中にいたジェームズ・クーネンの体験記を基に作られたそう。


学園紛争などとは程遠い大学時代を過ごした今の自分からすると、こんなこともあったんだ、青春だねえ、といった感想になってしまうが、それをさしひいてもいい映画でした。前半の適当に楽しく生きている感じの主人公と活動家の女学生の恋愛模様は、のほほんとした雰囲気で描かれているが、その前半の雰囲気が、ラストの警察の一斉検挙の激しさを浮き立たせて、物語=青春の終わりを感じさせてすばらしい。主題歌“サークル・ゲーム”(バフィ・セント・メリー)は初めて聞いたが、曲も歌詞も切なく良い曲。探してみようかと思った。☆☆☆☆☆